MASS OF THE FERMENTING DREGS、8年ぶり新作『No New World』をリリースした彼らへインタビュー。8年という期間に彼らが思うこととは?

前作『ゼロコンマ、色とりどりの世界』以来8年ぶりとなる、4枚目のアルバム『No New World』をリリースしたMASS OF THE FERMENTING DREGS(略称:マスドレ)

2012年の活動停止から3年後ボーカルの宮本菜津子に新メンバーとしてギターの小倉直也、さらに2011年に脱退していたドラムの吉野功が復帰する形で活動を再開。以後はライブ活動を中心に活動する傍で、2017年には“スローモーションリプレイ”を発表。

これまでアルバムは『ゼロコンマ、色とりどりの世界』を最後に8年間発表されることはなかったが、2018年7月4日(水)、ついにMASS OF THE FERMENTING DREGS通算4枚目となるアルバム『ゼロコンマ、色とりどりの世界』を発売!

この8年間の間に活動休止やギター&ドラムの脱退、そして活動再開など幾度ともなく困難を経験してきた彼ら。アルバムリリースの真祖に迫るべく、8年という期間の活動、アルバムについて、今後の展望をお訊きした。

Interview:MASS OF THE FERMENTING DREGS

——前作『ゼロコンマ、色とりどりの世界』からこれまで8年間アルバムのリリースをしてこなかったのには何か理由があったのでしょうか?

宮本菜津子(以下、宮本) 前作を発表した2010年にギターのちえみちゃん(石本知恵美)が脱退、2011年にドラムの吉野さん(吉野 功)が脱退、2015年末まで活動停止をしており、活動再開後、そこから納得のいくやり方で創作をしていましたら、いつの間にか8年が経っていたといったかんじです。

小倉直也(以下、小倉) メンバーの脱退、活動休止後、活動再開、プリプロ、録音、リリース、という流れに8年かかった為です。

吉野功(以下、吉野) 『ゼロコンマ、色とりどりの世界』リリース後のギタリストの脱退と私の脱退による活動停止期間があり、再始動後は、新しい曲が形になる度にライブで演奏を繰り返しながら、納得のいく形への仕上がりになるまでアレンジ等を見つめ直すということを繰り返し、アルバムに収録したいと思える曲数が揃い、レコーディングをした結果の年数という感じなので、理由と聞かれたら、再始動後に関しては、納得いく形でリリースしようとすると、これぐらい掛かるんだなという感じです。ポジティブな意味で。

——2015年に活動再開してからライブ活動を積極的に行ってきたのはなぜでしょうか?

宮本 ライブがしたかったから! という単純な気持ちと、どんどこお誘いをいただけるという有難い状況があったため、結果的にこういったことになりました。

小倉 積極的な気持ちで再開したため、なるべく多くの人に知ってもらうべく、ライブ活動にも表れたのだと思います。

吉野 特に絶対に月に何本ライブをする! とか意図的に考えたわけではなく、結局、今月も4本ライブやることになってる! って感じです。活動再開当初は、ライブでの演奏の勘を戻したい、戻さないとヤバいという、ちょっとした恐怖感から、ライブを沢山やっておいて良かったと思いました。個人的に、マスドレのドラムは体力勝負なのと40歳を過ぎた中年男性なので、スポーツで言うところの試合勘を取り戻すにはライブを繰り返すしかないので。

——この8年間という期間はどのような思いで活動をしてきたのでしょうか?

宮本 いろいろとあり過ぎて、言葉で言い表すことが非常に難しいのですが、活動停止中は、とにかく自分の気持ちに嘘をつかないよう、ものづくりを続けていました。活動再開後もその心構えは変わらず、再びロックバンドができる有り難みを感じながら、どっこい活動しております。

小倉 音楽を通して、自分と向き合い、色んな人と出会い関わり、人間として成長したいという思いで活動してきました。

吉野 再始動後は、活動をしてみたら、シンプルに楽しくてワクワクして、今のマスドレ良いぞ! これは見てほしい! と自画自賛の思いを80%ぐらい維持してます。残りの20%は心の中に潜む不安です。

——その期間の中で音楽シーンは変化してきましたが、自分達もそれに伴いバンド内での変化はあったのでしょうか? 変化したのであればその変化とはどのような変化なのでしょうか?

宮本 そういった意味での変化は特にないかと思いますが、いち人間としての変化は大いにあったのではないかなと思います。メンバーそれぞれ歳も重ね、価値観の変容もあり。

小倉 特に無いと思います。強いて言えばメンバーが変わりました。

吉野 音楽シーンの変化が気にならないわけじゃないし、メンバー各々感じることはあると思いますが、音楽シーンの変化によるバンドの変化は全く無いです。ギターのオグ(小倉直也)が加入して、各々が年齢を重ねて、今の3人で作った音楽が結果的に、この8曲という感じで、アルバムを聴いた人が変化を感じるなら変化をしてるのかもしれないですが、音楽シーンの変化に対応する意図的なものは何も無いですね。

——音楽シーンにおける自分たちの役割はどのようにお考えでしょうか?

宮本 考えてみたのですが、よくわからないです。ロックバンドとしてかっこよくあれるかどうか以外はあまり重要じゃない気がします。

小倉 役割は、特に無いと考えています。

吉野 カッコイイ先輩ロックバンドでありたいです。

——音楽の視聴方法に対するバンドとしてのスタンスは、これまでとこれからで変化はあるのでしょうか?

宮本 今回、CD/配信/サブスクリプション/Bandcampなど、様々な形式での発信をしていますが、結局のところ、聴いてくださるみなさんそれぞれが気持ちのいい形で作品を手に取ってくれさえすれば、わたしは何でもいいと思っています。

小倉 今回からですが、CD、配信、サブスクを同時にリリースしており、そこは初の試みです。スタンスは、より多くの人に届くように、試行錯誤すること、だと思います。

——アルバム制作の経緯やきっかけを教えてください。

宮本 活動を再開し、曲が生まれ、記録したいと思ったため、録音作業に取り掛かり、それが結果アルバムになったといったかんじです。

小倉 経緯は特に無いです。8年間色々ありましたが、前作以降で作り上げてきた活動の記録、全てでは無いのですが、今できることをアルバムにしました。

吉野 シンプルに、再始動をした今のマスドレを知ってほしい、自分に対しても今のマスドレが曲を作ったらどんな感じなんだろう? というのが前提にあったと思います。あとは、“スローモーションリプレイ”という曲をリリースしたことは大きいと思います。凄く納得のいく曲を、納得のいく形でリリースができたから、自然と次はアルバムという形でという流れに意識が向いて、新曲も増えてライブでも演奏を繰り返していたので、これはアルバムという形でリリースを出来そうだなって感じになったと思います。

MASS OF THE FERMENTING DREGS – スローモーションリプレイ

——前作『ゼロコンマ、色とりどりの世界』やそれ以前にリリースしてきた作品と比較して変わったこと、反対に変わらないことはありましたか?

宮本 変わったことは、歌を主軸に曲を作っていったこと、男性ボーカルが加わったこと。変わっていないことは、かっこいいと思うことしかしていないこと。

小倉 バンドのペースで制作し、メンバーがディレクションしていること。歌にかなり重点をおいてアレンジしていること。メインボーカルに対し、男性コーラスが入ったこと。

吉野 変わらないのは、ボーカルが素晴らしいバンドだということです! 本気で思ってます。マスドレはリリースごとに、メンバー構成だったり、リリースする環境に変化があるので、変わったか変わらないかは、なっちゃん(宮本菜津子)が1番感じることなんじゃないかな? と思います。

——アルバムに込められた思いをお聞かせください。

宮本 思いはすべて曲にしたためました。

小倉 言葉にできないです。

吉野 改めて自己紹介します、これが今のマスドレですと胸を張って言える、だから聴いてほしいと思えるアルバムです。

——これぞ「今のマスドレ」だという楽曲があれば教えていただけますか?

宮本 今回のアルバムに入っている曲は、全曲そうだと思うのですが、いちばんのバンドマジックが起きたのは“Sugar”だったと思います。

小倉 全曲です。

吉野 “Sugar”は曲が完成まで行く経緯が、この3人じゃないと完成しなかったと思います。
新曲作りの中で違う曲で弾いたオグ(小倉直也)のフレーズが耳に残って、なっちゃん(宮本菜津子)がそれは別の曲として作ったほうが良いと言って、ちょうど叩きたいと思っていたリズムが自分の中にあって、そのリズムをギターフレーズに当てはめて、そのリズムの参考のバンドが“Sugar”という海外のバンドで、それを説明したら、なっちゃん(宮本菜津子)が“Sugar”ってタイトルにしたい! と言って、メロディと歌詞を完成させる。これは、この3人だから出来た今のマスドレといえる曲だと思います。

——SpotifyバイラルチャートTOP10に楽曲“New Order“入ったことについて、どうお考えですか?(思ったより反響をいただいているなど)

宮本 ありがたいなあと思いました。加えて、自分たちが把握し切れないくらいにもっと広がってくれー! とも思いました。

小倉 どのくらい影響があることなのかあまり存知ないのですが、多くの人に届けば有り難いです。

吉野 むしろ、どんな感じで好きと思ってくれているか参考に聞いてみたいです。

MASS OF THE FERMENTING DREGS – New Order

——今後どのような活動をしていきたいとお考えですか?

宮本 日本での活動はもちろんですが、海外での活動もどんどん増やしていけるように動きたいなと思っています。とにかく、未知の世界が知りたい!

小倉 機会があれば、国内、海外問わず活動していきたいです。

吉野 海外です! 北米、南米、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、どこでも呼ばれれば行きたいです!

——ファンにとっては待ちに待ったアルバムだったと思いますが、現時点で今後リリースしていく予定はありますか?

宮本 今のところありませんが、リリースしたい曲ができたなら、瞬発力を生かしたやり方でリリースしたいなとは思っています。

小倉 現時点ではまだ無いですが、必ずリリースしたいです。それがなければ、活動する意味はないと思っています。

吉野 正直、今回と同じように、新曲が何曲完成して、何曲完成した時点でリリースしたいと思うか? という計画性の無いスケジュールで行くと思います。

——今後、将来的にバンドとしてはどうなっていきたいですか?

宮本 世界的にかっこいいロックバンド。

小倉 世界中で活動するバンドになりたいです。

吉野 個人的なことですが、今46歳なのでスポーツ選手が現役選手として何歳まで続けられるかというのと同じ心境なので、マスドレの激しいドラムを叩く体力を維持することが必須です! じゃないと将来とか何も言えないので!

——長い間待ち望んでいたファンに向けて一言をメンバーの皆さんからいただけますか?

宮本 8年もの間、待っていてくださったみなさん、本当にどうもありがとう。今回のアルバム『No New World』には、この期間が生んだ音や空気がぎゅうぎゅうに詰まっています。何らかの形で、みなさんの感性に響いてくれることを願いつつ、ここからまた、ロックが持つ超巨大で圧倒的なあの感触を共にしていけたら幸せだな! そう思っています。よろしければ、お付き合いくださいね。これからも何とぞよろしくお願いいたします!

小倉 いつもありがとうございます。皆さまあっての“マスドレ”です。これからも応援よろしくお願いいたします。

吉野 8年は長いにも程があると痛感しています。その分、今後もバキバキのライブをしていきます! なので、健康第一でいきます!!! 過去最大数のライブハウスを周るツアーがあるので、各地方の皆さん! ライブで新曲達を体感して下さい!!!

RELEASE INFORMATION

No New World

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MASS OF THE FERMENTING DREGS
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MASS OF THE FERMENTING DREGS、8年ぶり新作『No New World』をリリースした彼らへインタビュー。8年という期間に彼らが思うこととは?

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